[デジイチ初心者メモ]「白とび」と「黒つぶれ」

撮影対象のコントラストが強いと、光の当たっているところが白くなりすぎ、影が黒くなりすぎ、「こ、こんなはずでは。。。」ということがあります。

光が強すぎて白くなり色がとんでしまってることを「白とび」影が濃すぎて黒一色になってるのを「黒つぶれ」といいます。

下記写真ですが、下の方が黒くてなにがとうなってるのかよくわかりません。


photo by NEX-5N

露出をあげると、屋根の光の当たっている部分が白とびするので、初心者の自分にはどう調整したらいいかわからず、結論「フォトショップでいじればいいんでないか、フォトショップバンザイ!」という結論になりました。

さくっと10分程度でいじったものなので、ちょっと荒いですが、屋根の裏側や前の木などが多少見えるようになりました。全体のトーンもいじったりしているので、少し雰囲気が変わってしまいましたが、ちょっとましになりました。

が、これ以上きれいに処理しようとしたら、かなり細かい作業になってきます。

黒い部分は明度やコントラストを上げてものを浮かび上がらすんですが、どうしてもノイズがはいってしまいます。そのためノイズを処理したり、はっきり見えるように色を調整したりと地道な作業になってきます。

それよりも何よりも今回色が生きてたから少しいじることができましたが、ほんとうに黒一色でフォトショップでも救えないことがあります。こうなったらどうしようもありません。

ということで、このへんは撮影知識があればなんとか回避できるはず!と、少し調べてみましたが、

オートの露出ではうまく調整できない場合があるので、露出補正をして何枚か撮る。

白とびしそうな場合は「露出アンダー」ぎみで撮って、画像補正する。

暗い場所から明るい場所を撮ると、「白とび」と「黒つぶれ」の両方が起きやすい。逆光を避ける。フラッシュを使う。

RAW(ロー)データを残す。RAWでの撮影は広域な色情報を持っているため白トビ、黒つぶれに強い。

くらいしか、みつからず。

となると、RAWで残すっていうのが一番良さそうですね。下記ページにRAWについて詳しく載っています。

2/2 RAWデータで撮影する際の利点と弱点とは? [デジタル一眼カメラ] All About

NEX-5NはJPEG+RAWで撮れるので、これからはRAWも残してみよう。

あとNEX-5N自体の機能をちょこっと調べてみました。

NEX-5Nには「オートHDR(ハイダイナミックレンジ)」という露出が異なる画像を3連写して合成する機能と、明暗差が大きいとき自動補正してくれる「Dレンジオプティマイザー」という機能がついていて、これらをうまくつかうことで、白とび、黒つぶれをなんとかしてくれる模様。

「オートHDR(ハイダイナミックレンジ)」は3連写するため「手ぶれがおこりやすい」「動いてるものがぶれる」といったことがあり、お気軽に使えない感じ。静物+カメラ固定という条件が必須っぽい。

「Dレンジオプティマイザー」のほうは、特に使用条件がなさそうで、こちらは普段撮りで使い道はありそうです。

結論、手持ちでの「白とび」と「黒つぶれ」対策は、光の位置に気をつけながら、Dレンジオプティマイザー+異なる露出補正で何枚か撮って、RAWを残すことでもしもの時の保険をつけておくことにします。

NEX-5Nの機能を調べてたら、sonyさんのサイトで「撮りかた講座」という、いい感じのコンテンツを見つけたのでご紹介。いろんなシーンでの写真の撮り方が掲載されているので、デジイチ初心者にはおすすめです。

αcafe web マンスリーフォトコン連動 撮りかた講座 vol.1 | My Sony Club | ソニー

ここ読んで構図や微調整のしかたの勉強を、というより先に、どんな機能があるのかちゃんと見直そ。。。

[デジイチ初心者メモ]ISO感度ってなに?

ISO感度というのはカメラが光を感じる能力を数値化したものです。

ISO感度が高いほど光を敏感にとらえられるようになり、シャッタースピードが速くなります。

iso感度を上げるとシャッタースピードが上がる

ISO感度を変更するシーンとしては、室内など少し暗い場所で撮りたい場合、シャッタースピードが遅くなり手ぶれが起こりやすくなるので、ISO感度を少し上げてシャッタースピードが速くなるように調整する、といったところでしょうか。

しかしISO感度を上げることでのデメリットもあり、ISO感度が高いと写真にノイズが入りやすく画質が荒くなってしまいます

iso感度による画質の違い

上の画像の左下のぼけの部分を見比べるとよくわかるんですが、下のISO感度25600の方はノイズが入り、画像が荒くなっています。ISO感度の上げすぎには注意です。

ということで、ISO感度を上げるとシャッタースピードが上がるのでぶれ防止になる一方、ノイズが入り画像が荒れる、というのを覚えておき、シャッタースピードとISO感度の許容範囲をうまく調整して活用してみてください。

[デジイチ初心者メモ] 絞りとシャッタースピードの表現の違い

[デジイチ初心者メモ] 絞りとシャッタースピードで簡単に説明しましたが、この2つを調整することで、写真の雰囲気がかなり変わります。「実物を見た方がはやい!」ということで、サンプルを撮ってきました。

絞りによる違い

絞りで被写界深度が変わるのですが、「それが変わったらどー違うの?」というのは『撮影対象を際立たせて、きれいにみえる雰囲気をつくれる』といったとこでしょうか。下2つの写真が絞り値を変えて撮った写真です。

【絞り優先 F32 で撮影 Photo by NEX-5N 】
絞り値F32で撮影

【絞り優先 F5.6 で撮影 Photo by NEX-5N 】
絞り値F5.6

この2つを見比べると2つめのF5.6で撮影したほうが、撮影対象がはっきり浮き出て雰囲気のある写真になっているかと思います。1つめの写真よりも被写界深度が浅い状態です。

商品撮影や人物を撮影する場合、絞り値を小さくすることで、撮影対象が浮かび上がり、きれいに見えるいい雰囲気の写真になる!」と覚えておきましょう。

シャッタースピードによる違い

シャッタースピードによる違いは「動きの雰囲気」です。

【シャッタースピード優先 1/4000秒 で撮影 Photo by NEX-5N 】
1/4000秒で撮影

【シャッタースピード優先 1秒 で撮影 Photo by NEX-5N 】
1秒で撮影

シャッタースピードが速いと、1つめの写真のように、瞬間を切り取り停止した感じになり、遅いと2つめのように水の流れる雰囲気のある写真になります。

子供や動物が遊んでいるところを撮る場合、「動かないで!」といっても、なかなかいうことを聞いてくれません。。。こういう場合は、被写体がぶれないようにシャッタースピードをできるだけ速くして撮影するのが、てっとりばやいです。

少し動きをだしたい場合は、シャッタースピードを少し遅めにして、被写体の動きにあわせカメラを動かして撮る、という方法があるんですが、これがなかなか難しい。タイミングがぴったりあわないと、何もかもがぶれまくり。まあデジカメのよさは、何度取り直してもフイルムがなくなる心配がないので、シャッタースピードを調整しながら何度もチャレンジするのもありかと思います。

デジカメまかせのフルオートでも十分きれいな写真が撮れますが、いろんな雰囲気の写真を撮るには、絞りとシャッタースピードを自分で調整できると、より雰囲気のあるいい写真が撮れるかと思うので、いろいろ挑戦してみてください。

といいながら自分も初心者なので、もっと使いこなせるよう、いろいろ試していきたいと思います。